図書館通い
最近、また図書館に通っている。
2週間に1回通院している整骨院の近くに大きな図書館があって、丁度通院のついでに本を借りて返す事ができるのです。
いつもどの本にしようか物凄く時間がかかってしまうので、作家別の「あ」行から気になった本を借りていく事にした。
それでも作家で選ぶか、タイトルで選ぶか、はたまた装丁で選ぶか・・・まぁ時間がかかる。
20代後半、雑誌も含めて1月に本代で1万円近く使っていた時期がある。
一生かかっても発行されている全ての本は読めないんだよな・・・と、しごく当たり前の事にがっかりしつつも、毎晩入眠前に並行して3冊くらい読んでいた。
ミステリーから評論までジャンルは様々。活字中毒と自己分析していたくらい、何かに取り憑かれていたのかも。
それでも好きな作家は?と聞かれれば何人かはすぐに思い浮かぶ。
太宰治、瀬戸内寂聴、小野不由美、誉田哲也・・・
そして鴨志田穣。
元戦場カメラマンで、西原理恵子の元夫。
15年前に肝臓ガンでこの世を去ってしまった。
残した作品は少ないけれど、彼の書く文章が好きだった。
彼については別の機会で書こうと思う。
最近娘さんのブログを読んで、その文章の表現力に確かに鴨志田穣の血を感じ驚嘆したばかりなので。
さて、再び図書館に通い始めた私が最初に手に取った本は「ハンナのいない10月は」。
表紙がネコだったから・・・というそれだけの理由です。
相川英輔さんという作家さんの作品。もちろん初めて。
ページをめくってパラパラと何ページか目を通してみたら、とても読みやすそうだった。
大学生の男の子が主人公っていうのが気になったけど(爽やかな青春ものだったら嫌だなと思って)、変わり者の教授が出てきたのでちょっと安心して借りた。
男子大学生が、単位欲しさに女子学生と協力して教授が一番好きな本を期日までに当てる・・・という基本の話はそんな感じ。
そこに他大学から送り込まれたスパイの話や、女子学生が立候補した自治会長選挙の不正問題、学内でネコを飼っていることを問題視され追い込まれる森川教授は大学存亡問題の大きな渦に巻き込まれていく。
読みすすめていくうちに、次から次へと色々な事件が巻き起こり、最後には想像を超える大きな事件に発展していきます。
ちょっとした謎解きにちょっとしたミステリーに若干のラブエッセンス。
読後感もすっきりです。続編あったら読みたいな。
直感で選んだ割にはいいチョイスしたな、私。
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